イクメンドクターの活動報告

本業税理士の私が、イクメンドクター名義で婚活応援・パパママ応援に挑戦しています。

回答比較とメイキング【2015年05月16日掲載分】

<はじめに>
この日記では、「悩みのるつぼ」の岡田斗司夫さんと私(池松孝一郎)の回答を比較し、そのメイキングを行います。
今回の相談内容と掲載された回答は、こちらを御覧下さい。

【悩みのるつぼ】過去の私を消したい。
http://blog.freeex.jp/archives/51453297.html

<メイキング>
まず、相談文を読んだ直感を書きます。
「今、充分幸せじゃん、消したい過去ぐらい誰にでもあるよ」
失礼いたしました。この段階がないと、本当に相談者の味方にはなれません。
思考ツールを使い、今の幸せに気付けるようなメイキングを目指しましょう。

1.思考ツール(仕分け)
仕分けとは、解決可能な項目と解決不能な項目に分けることです。
相談文を読むと、
① 過去、周りの人から辛い目にあった
② 過去、母の世話をすることが出来なかった。
③ 現在、夫がいて幸せである。
この3つに分けられます。
このうち、①と②は、過去に起こった解決不能な項目です。
つまり、③の夫の幸せを見つめられれば良い、ことになります。
すぐ手を打つべき悩みは、ありません。

2.思考ツール(潜行)
潜行とは、なぜ?を繰り返しながら、深く考える思考法のことです。

なぜ過去の記憶を消しゴムで消したいのか?
↓なぜ?過去の環境が辛くて憎かったから。
↓なぜ?環境に上手く適応出来なかったから。
↓なぜ?過去の自分が未熟だったから。
↓なぜ過去が未熟だったら、今が幸せではいけないのか?
過去の自分が許せないから。
↑ということは、過去の自分を許せば良い。
つまり、過去の自分を許すための具体的提案をすれば良いことになります。

3.日本人全体の問題に広げる。
実はこの問題、日本人全体が背景に抱えている問題だと思うのです。
過去の自分を許せない人や今の自分を嫌いな人は、世の中には沢山います。
そんな自己肯定感の低い人達全体に向けて回答したい、と考えました。

4.思考ツール(アナロジー…たとえ話)
過去の自分を許すためには、どうしたら良いでしょうか?
何に例えれば良いのでしょうか?
ヒントは、相談文内の「消しゴム」にありました。
これを、同じ筆記用具の「赤ペン」に例えることにしました。
赤ペンを使って自分を許すと書き変えるのです。

そこで、過去の自分を許すために、
① 過去の起こった事実ではなく、考えた感想を書き変える。
② 母の思い出話を親族と共有する。
③ 夫に感謝の気持ちを伝える。

という具体的提案をすることにしました。

<池松の回答>
それでは、上記メイキングを経て、実際に池松が作成した回答です。
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人間、誰にでも思い出したくない過去が、多かれ少なかれあるものです。
私にだって、過去色々ありました(笑)。
ただあなたには、何度も自殺を考えるほどの辛い過去がありました。
本当に、今まで良く生き抜いてきましたね。
現在は、素敵な夫がいる幸せが目の前にあります。
それなのに、あなたはその幸せには注目せず、過去を消したいと考えている。
それはなぜでしょうか?

過去の自分が許せないからではないですか?
過去の環境に上手く適応することが出来なかった。
そんな自分の無力さを、今も責め続けているのではないですか?
その過去を消さないと今の幸せを受け取る資格はない、そう考えているかのようです。

ただ、過去は2つに分けることが出来ます。
何があったかという「事実」と、何に傷ついて考えたかという「感想」です。
確かに「事実」は消すことが出来ません。
でも、過去の「感想」は、今の「感想」で上から書き込むことが出来るのです。

ということは、あなたが持つべき筆記用具は、消せない消しゴムではありません。
上から何でも書き込める赤ペンです。
過去の辛かった感想を、今の自分が上から書き込むのです。
私と一緒にやっていきましょう。

(1)今の夫と会うために、周りが協力してくれた、と書き変える。
父と姑、前夫は、単にあなたを消費した人達ではありません。
今の夫に出会うために協力してきてくれた人達である、と書き変えましょう。
あなたの出会いは、今の夫に会わせるためだったのです。
過去に無駄はありませんでした。

(2)親族達と母の思い出話をする。
妹さんはお元気ですか?また、母を知る他の親族・友人はいらっしゃいますか?
妹を含めた親族達と、母の思い出話をしましょう。
母を妹に任せた、という過去の「事実」は変えられません。
母との思い出話を、上から書き込んでしまいましょう。

(3)夫に感謝を伝える。
過去の自分が許せるようになってきたら、そのことを夫に話しましょう。
過去、色々な事実があったことは仕方ありません。
ただ現在、夫との幸せな生活があることも事実なのです。
感謝の気持ちを改めて伝えましょう。

夫への感謝が終わったら、ぜひ、私への報告をお待ちしています。
私も持っている赤ペンで、あなたに大きな花丸を差し上げましょう。
(924文字 =14文字×66行)
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<池松と岡田さんの回答比較>
それでは、両者の回答を比較していきます。
(1)分析
池松 → 過去の自分が許せないからではないですか?
岡田 → 今の幸福の構成要素である「憧れの仕事」「優しい今の夫」が、実は苦しみの原因にもなっている。
あなたが、苦しいのは今の自分の幸せが許せないから。
・両者の分析は、一部一致しました。
仕事の件まで触れている岡田さんの方が、深い分析であると思います。

(2)考え方の提示
池松 → あなたが持つべき筆記用具は、消せない消しゴムではありません。
上から何でも書き込める赤ペンです。
岡田 → 幸福の構成要素は切り捨てられない。恨むこともできない。だから苦しい。
・池松は、筆記用具つながりで、過去の書き変えを提案します。
・岡田さんは、過去の事実を指摘します。

(3)具体的助言
池松 → 自分を許すために ①過去の事実を書き変える。②母の思い出話をする。③夫に感謝の報告をする。
岡田 → この回答文を読むだけで、吹っ切って楽になる。
・池松のアドバイスは、自分を許すために積極的行動をすることです。
実現可能性は、割と高いと考えられます。
・岡田さんのアドバイスは、吹っ切る、という消極的行動です。
既に幸せである相談者には、吹っ切って楽になるだけで充分である、という判断でしょう。

(4)ラスト
池松 → 私も持っている赤ペンで、あなたに大きな花丸を差し上げましょう。
岡田 → もう全部、終わったことだから。
・池松のラストは、「も」がポイントです。
「回答者も、過去色々あった」と「回答者も赤ペンを持っている」で、
回答者自身も過去の感想書き変えを、実践中であることを示しています。
その表現で、「自分を許せないという日本人全体が背景に抱えている問題への回答」の一つを示そうとしました。
・岡田さんのラストは、相談者の現在地の確認です。
きつい表現が途中に多かったので、これで充分だと思います。

(5)両者の回答比較
以上より、両者の回答を比較するとこうなります。
池松「自分が許せない」→「過去の書変」→「周囲に感謝」→「回答者も実践中」
岡田「自分が許せない」→「事実の指摘」→「楽になって」→「全部終わったよ」
・池松の回答は、行動が必要ですが、回答者も実践中である、というエールがあります。
それは、日本人全体へのエールも含んでいます。
・岡田さんの回答は、きつい表現ですが、読み終われば悩みが終り、早く楽になれます。
池松の回答は、日本人全体への回答を含んだため、相談者への分析が浅くなりました。
岡田さんの回答の方が、分析力があり、速効性のある回答である、と考えます。

<まとめ>
今後も、相談者に役立つそして愛のある回答を目指して頑張っていきたいです。
今回の回答を通じ、相談者の苦しみが軽減し、今の幸せに気付けることを、
心より願っております。

今回は、日本人全体へ向けて「自分を許す方法」を届けることが出来たかもしれない、
そう思える回答文を作成することが出来ました。
この文章を、最後まで読んでいただいた「あなた」にも届きましたか?

もし届いたら、ぜひ、私への報告をお待ちしております。
私も持っている赤ペンで、あなたにも大きな花丸を差し上げましょう。

どうも、ありがとうございました。

以上。(1級課題 3ヶ月目終了)

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